クラシックの良さを広めたい〜第1回〜/高木凜々子

 

皆さん、はじめまして!

ヴァイオリニストの髙木凜々子です。

2015年12月に放送された『関ジャニ∞Theモーツァルト音楽王No. 1決定戦』という番組でヴァイオリン王になったこともあり、もしかしたら私のことをどこかで見たことがある方もいるかもしれません。

3歳からヴァイオリンを弾いていた事もあって、周りからはどうして「ヴァイオリン」を始めたの?きっかけは?とよく聞かれていました。

 

実は私の両親もプロのヴァイオリニストでして、母のお腹の中にいる時からヴァイオリンに触れてきました。

ヴァイオリンがとても身近だったため、自分からそれ弾きたい!と言い出したらしく…

自分の知らない世界をずっと目の前で見てたら、興味が湧くのもきっと無理ないですよね(笑)

 

小学校に入学すると練習が嫌で嫌で、

毎日泣いていました。

 

小学2年生にして3つのコンクールで優勝した私は、小学3年生になると練習をあまりしなくなりました…

 

そんな私に見かねた両親は、小学4年生の時、私に人生の選択を迫りました。

 

「ヴァイオリン」と「お勉強」

どっちがいい?

 

人とは違うことをするのが好きだった自分は

「ヴァイオリン」

と即答しました。

 

それからというもの、本格的にヴァイオリンに打ち込むため、ヴァイオリンの練習やレッスンはもちろん、それ以外にも必要な教養を身につけるため、音楽教室に通い、塾にも通い、と無我夢中で毎日を過ごしていきました。

 

 

 

なぜそんな辛い思いをしてまでヴァイオリンを続けたのか。

 

毎日毎日辛くて泣いていた当時の私はこの質問をされるといつも困っていました。

 

自分でもわかっていなかったんだと思います。

 

ただ今振り返れば、ヴァイオリンと即答した小学4年生の時から、ヴァイオリンの存在は自分の体の一部であって、「髙木凜々子」という存在を象徴してくれる大好きなパートナーになることを確信していたのかなと感じます。

 

そして、私のもう1つの人生のターニングポイントは

去年ハンガリーブダペストで行われた

「バルトーク国際コンクール」にて第2位を頂いたことです。

 

高校生の時から思うように結果が出なかった私は大学3年生になり、努力しても結果の出ない自分に情けなかったのと同時に、こんなんじゃいけない、ちゃんと今の自分と向き合わなきゃ、と強く決意し、このコンクールに自分の全てをかけて挑みました。

 

これで駄目なら自分が将来求めているまでは成長できないだろう、なんならもういっそ人として幸せになるためにヴァイオリンをやめて誰かのお嫁さんになるため花嫁修行するか…

とまで考えていました。

 

この18年間ヴァイオリンだけに人生をかけてきた私がそう思ったということは、どれだけの覚悟を持って挑んだの、と過去の自分に笑っちゃうくらいです(笑)

 

そのくらい追い詰められていたのが良かったのか、

全世界から応募総数160名というハイレベルな戦いから始まり、事前審査、4つのラウンドを乗り越え、第2位を頂くことができたのです。

 

このコンクールをきっかけに、私は生涯ヴァイオリン共に生きていくことを誓いました。

 

今後の活動としてはヴァイオリンを通してクラシック音楽の魅力をみんなに伝えていきたいと思っています。

 

元々貴族の娯楽として音楽が書かれてきたというのもあり、敷居が高い、とか、お金がかかる、とか、そういったイメージがどうしてもついてしまっているクラシック。

 

クラシック音楽にその敷居の高さはあっていいと思うのですが、

それで沢山の方が聞く機会がなくなるのとはまた違うんじゃないか、と思っています。

 

私はどうにかしてみんなに知ってもらおうと、

日本や海外での演奏会などはもちろん、SNS(Twitter、Instagram、YouTube)などに演奏を投稿したり、17生配信をしてコメントでクラシック音楽のみリクエストを呼びかけて、その場で演奏したり、と活動を行なっています。

 

ファッションにも興味があるのでモデルをしたり、生配信でクラシックのみの演奏をしたり、こんな自由奔放(笑)に活動している子は私の知っている限りでは周りにいません。

 

私のしているこの新しい活動は吉と出るか凶と出るかはやはりやってみないとわからないし、自分のやりたいことでもあるので、周りにどんなことを思われていたとしても、今自分のやっていることに対して誇りと感謝を持って活動をしています。

 

少し長くなりましたが私の経験してきたこと、考えてきたこと、これからの活動が読者様に少しでも伝われば嬉しく思います!

 

最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

 

次回もお楽しみに…♪

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